カテゴリ
手前味噌リンク
最新の記事
以前の記事
2022年 09月 2021年 01月 2020年 12月 2019年 02月 2018年 11月 2018年 10月 2015年 01月 2014年 01月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 01月 2011年 08月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 01月 2010年 10月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 検索
タグ
その他のジャンル
|
たまには書かにゃなるまい。
随分前にこのブログで書いた話だが、会社の帰りに駅へ向かう途中、頭の上にペットボトルを乗せて歩いているオヤジを見かけたことがある。 ボヤッと歩いていたのではっきりと見たわけではないのだが、すれ違う寸前、ふと違和感を感じて、 「ナヌッ!?」 と驚いた。 ただ、オヤジはすぐに後方へ去ってしまい、振り返って確かめたわけでもないので、実のところ目の錯覚だったのではないかと思わなくもない。 そもそも街中でそんな事もをやりながら真顔で歩くおっさんがいること自体、簡単に信じられることではない。 だから、やっぱりあれは幻覚だったのではなかろうか、とペットボトルオヤジの実在については確信を持てずにいたことも事実である。 いわば、幽霊を見たのではないか、というような。 ところが、先日、再び出たのだ。 場所は会社の最寄り駅、時刻も前回とほぼ同じ頃だと思う。 私が回数券を買いにキップ売り場へ行こうとした時(10枚分の値段で11枚ついてくる回数券のほうが定期を買うよりお得だということがわかっているので、私は定期を買わずに回数券を使っている)、ふと左の方へ目をやると、駅事務所のガラス越しに、スーッと滑るように歩く中年男の姿があった。 その光景を目にした時は特に気に留める事もなかったのだが、わずかに間を置いてから、 「ナヌッ!?」 と思った。 そのオヤジの頭の上にはお茶のペットボトルのようなものが載っていたように見えたのだ。 「あっ、ペットボトルオヤジ!」 思わず大声をあげてしまった、わけはなく、あくまでも心の中で多少の興奮を覚えた程度だが、やはり彼は存在したのだ、という感慨を抱きつつ、券を買い終わると急いで改札を通り、オヤジの後を追った。 オヤジは私と同じホームへ向かって歩いていたから、きっと今度こそはっきりとその姿を確認する事が出来るに違いないと思った。 ところが、ホームへ降りて左右を見回してみても、頭にペットボトルを載せたオヤジはいない。 電車が行ってしまった気配はなかったので、オヤジは既に頭からペットボトルを降ろしてしまったのか、それともやはりあれは私の幻覚だったのか。 よくよく考えてみれば、ガラス越しに見えたと思ったそのオヤジは、実はガラスに反射した姿だったのかもしれない。 とすれば、オヤジは改札の中を歩いていたのではなく、私の背後を通り過ぎていった事になる。 その可能性も十分にあるのだが、しかし、私はもうひとつの可能性を考えているのだ。 世の中には、妖精を見る人がいる。 妖精はよく目の端に見えるともいう。 普通彼らは体長が十数センチ程度だが、背中にチョウチョの羽のようなものを生やしたかわいらしい少女の姿もあれば、はげたオッサンだったり、坊さんだったりすることもあるらしい。 別に小っちゃいとも限らないかも知れない。 頭にペットボトルを乗っけたオッサン風の妖精がいてもおかしくはない。 いや、普通に考えれば充分おかしいんだが、まあ、そんなことがないとも言い切れないんじゃなかろうかと。 なんとなれば、私が見たペットボトルオヤジは、二度とも目の端で捉えた姿だったし、その滑るような動きや霞のような存在感はどうにも人間らしからぬようにも思えなくもない。 実はペットボトルはメジャーな妖精の羽根に代わるアイテムかも知れない。 こんなことを書くとふざけているんじゃないかと思われるかも知れないが、半分は本気で書いている。 つまりやっぱり半分はふざけてるんだが、でも、あながちありえないことでもないような、そんな気がしている。 だって、あんな姿で歩くオッサンはやっぱり有り得ないんじゃなかろうか。 もしもあれが妖精の類だっとすれば、私をおちょくっているのか、それともウォーキングの練習でもしているのか。 なんだかわからないが、今度はもう一度はっきりと目撃したい。 できれば、ペットボトルの銘柄も確認出来るぐらいに。
by onikobu
| 2008-06-10 02:32
| 雑記
|
ファン申請 |
||