カテゴリ
手前味噌リンク
最新の記事
以前の記事
2022年 09月 2021年 01月 2020年 12月 2019年 02月 2018年 11月 2018年 10月 2015年 01月 2014年 01月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 01月 2011年 08月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 01月 2010年 10月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 検索
タグ
その他のジャンル
|
ファンの間でも好き嫌いが別れる、珍アルバム。
このアルバムが一番好きだという人も意外と多いのだが、はっきり言えば、そういう人はひねくれ者だと思う。 「そうじゃない」 とか、また、苦情を言わないで下さいね。 私見ですから、私見。 でも、私の個人的採点でも全曲が五つ星中の四つ星だ。 いやいや頼まれて付き合ったフリップの幼なじみ、ゴードン・ハスケルのヴォーカルがとっても下手に聞こえるので、レイクの(性格は悪いが)素晴らしい帝王ヴォイスに馴染んでいた人達には相当ショックで腹立たしい出来のアルバムだったと思う。 フリップも、ハスケルだけじゃ持たないと思ったのか、イエスのジョン・アンダーソンをゲスト・ヴォーカルに迎えるというとっても粋な企画をやっている。 このサプライズがまたこのアルバムの隠れた人気の要因かも知れない。 ハスケルさん本人は「こんな音楽はクズだ」と思って歌っていたらしいので、まずもって心がこもってないんだろう。 でも、彼の愛する音楽を自分のアルバムで歌っている時には、見違えるように魅力的だし、決して下手だなんて感じない。 今でもフリップを憎んでいるらしいハスケルさんは、既にブッキングされていたツアーの直前にバンドを逃げ出して、リザードバンドによるワールドツアーを幻のものとしてしまったから、実はハスケルを許していないのはフリップの方なのかも知れない。 『紅伝説』というボックスセットでは、フリップはハスケルの歌とベースをブリューとレヴィンに差し替えるという仕打ちをして、一切ハスケルには金を払っていないそうだ。 この『リザード』という特殊なアルバムには、もう一人伝説の人物がいる。 ドラムのマカロックさんだ。 手数が多くて、繊細な演奏をする上手なドラマーだと思うのだけれど、フリップには気に入られなかったようで、『リザード』での契約が終わると、その後は延長されなかった。 クリムゾンの後は、フィールズとグリーンスレイドというバンドでなかなかの仕事をしてるんだけれど、でも、なんだか元気が出ない演奏って感じがする。 写真を見ていても、この人、全く笑顔が無くて、性格的には極めて内向的で迫力の無い人なんだろうなあと推測できる。 その陰気な雰囲気が演奏にも出ていて、彼のドラムではバンドのパワーが萎えるとフリップは感じたんじゃなかろうか。 彼の後任には、パワーで押しまくるようなタイプのイアン・ウォーレスを雇った。 だけど、それがフリップに対する謀反を呼ぶことになるのだから、人事は難しい。
by onikobu
| 2006-06-28 02:15
| 音楽
|
ファン申請 |
||