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日曜日なので『功名が辻』のセリフにもちょっとかけてみた。
昨日、部屋でテレビを見ていたら、背後でバサッ!という音がした。 ハンガーにかかっていた洗濯物の一部が床に落ちた音だった。 「落ちたよ」 と妻に言ったが、なにかの作業中ですぐに拾えず、そのまま忘れてしまった。 何時間か経ってから、それを拾い上げた妻が、 「遅かった!」 と叫んだ。 手にしていたのは妻のパジャマ。 胸の所に3センチぐらいの穴が空いていた。 「たまちゃんが出てたから、嫌な予感がしたんだ」 実は、洗濯物が落ちたところにはハムスターのカゴが置いてあって、かごにかぶさったパジャマを“たますけ”がかじったのである。 たますけには前科がある(もしかしたら前のネズミだったかもしれないけど)。 ハムスターは暑さに弱いので、夏の間、ハムスターのカゴは寝室のエアコンの下へ移動する。 その場所は布団の足下で、妻の布団がカゴに寄ってしまった時に、布団カバーをかじられた。 かじれるものはなんでもかじって自分の巣材にしちゃうのがハムスターなので、カゴには衣類や布団を近づけてはいけない。 妻は今日、穴の空いたパジャマを繕った。 裏から白い布をあてて、穴を塞いでいたのだが、 「なんだか貧乏臭くて情けない。どうしてすぐに拾わなかったのかなあ」 と嘆いていた。 それを見ていた私が、 「どうせなら裏からピンクの布を当てて、ハート型の穴にしちゃえばよかったのに」 と言うと、妻はそのアイディアを採用した。 ただし、穴の形はハートではなく、ハムスターの顔の形。 「たまちゃんにかじられた記念」 ということで、結構お気に入りの様子だった。 「結局かわいいアップリケみたいになって、嬉しいんじゃないの?」 と私が訊くと、妻は笑顔でうなずいた。 まさに怪我の功名。
by onikobu
| 2006-07-30 23:27
| 絵雑記
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