カテゴリ
手前味噌リンク
最新の記事
以前の記事
2022年 09月 2021年 01月 2020年 12月 2019年 02月 2018年 11月 2018年 10月 2015年 01月 2014年 01月 2013年 04月 2013年 03月 2013年 01月 2012年 10月 2012年 09月 2012年 01月 2011年 08月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 01月 2010年 10月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 01月 2009年 12月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 05月 2009年 04月 2009年 03月 2009年 02月 2009年 01月 2008年 12月 2008年 11月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2008年 03月 2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 検索
タグ
その他のジャンル
|
このアルバムでボーカルとベースを担当していて、後にバッド・カンパニーのオリジナルメンバーともなったボズ・バレルさんが心臓発作でお亡くなりになったそうだ。
すでに一週間が過ぎていたが、知らなかった。 全員の近況を把握しているわけではないが、クリムゾンの正式メンバーとしては初めての逝者ではないか。 ちょうど還暦だからまだ若いが、フリップ先生も他の人達も、もうみんなそんな歳なんだよなあ。 この『アイランズ』(邦題は“アイランド”とされてるかもしれない)期のライブ音源はやたらと出ているが、それを聴いていると、この時のメンバーは、繊細さとは程遠い音楽性の持ち主たちのように思える(もちろんフリップ先生を除いて)。 が、このスタジオアルバムについての私の印象は、『美しいアルバム』というものだ。 それは、アルバムの最後を飾る二曲、『Prelude: Song Of The Gulls』と『Islands』の儚げな美しさに因るのだが、安易といえば安易なただの天体写真であるジャケットの印象に負うところも大きい気がする。 ちなみにこれは、いて座にある三裂星雲(M20)という星雲だそうだ。 星雲が三つに分裂しているように見えるからそう言われるが、実は分かれているのではなくて、手前にある暗黒星雲がそう見せているだけとのこと。 関係ない話終わり。 ボズさんのボーカルはガサツだし、イアン・ウォーレスさんのドラムは力技的だけど、『Sailor's Tale』や『Ladies Of The Road』などの名曲を聴いていると、ライブでの粗さに比べてとても緻密にまとめられている感じがして、その完成度の高さに感動する。 ライブでは、フリップへの反発から他のメンバーたちがわざと勝手気ままをやっていたという事情があったようだけど、このスタジオバージョンでは、きっちり丁寧に仕事をしているから、アルバム全体の雰囲気を充分『美しい』ままに留めている。 でも、やっぱりこのメンバーたちの限界なんだろう。 あんまり複雑で難しいことはできないのだな、きっと。 頭脳的で構造的な、思考を駆使したクリムゾン的な音楽といった側面が最も希薄なアルバムだろう。 感覚的で、大ざっぱで、ムードたっぷりに仕上がった、とっても情緒的な作品だと思う。 それだけに、クリムゾンフリークにとっては好悪が分かれるアルバムに違いない。 私は大好き。
by onikobu
| 2006-09-30 03:53
| 音楽
|
ファン申請 |
||